豊橋で造園業創業から50年ほど経、今では3代目が頑張っている。 時代の流れに飲み込まれそうになりつつも、 喘ぎもがきながら、 個人住宅等の造園から管理剪定、設計と奮闘し、 そして本来は造園の分野である エクステリアも手掛け、 会社は零細で古くても、個性的で新しい庭を目指して頑張る 作庭家の日々。

2015年03月31日

kiiro黄色黄色

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早春には黄色の花が多い。
フクジュソウ・マンサク・ナノハナ・レンギョウ・ミモザ・スイセン・サンシュユそして最近はヒュウガミズキ、トサミズキ・ヤマブキと、数えれば2月から3月にかけて咲く花のうち約半分の花が黄色らしい。

というのはまず、第一に目立ちやすい。
勿論これは人間にではなく、花粉を運んでくれる虫たちに対してだ。
おまけに黄色はどの虫たちにも見分けられやすく選り好みされない色らしく、温度が低く虫の少ない季節には昆虫たちを集めるのには一番好都合のようだ。
恐竜のいた時代からともに進化してきた花「虫媒花」と昆虫たち、
その進化も多様化し、花と昆虫の駆け引き、策略、愛情など、繁栄・衰退と数限りない変遷の歴史がある。
勿論「色」だけではなく、「形状」・「匂い」・「味覚」などさまざまな連携のもと共に進化してきた。
目当ての虫たちを呼ぶために、さまざまな趣向を凝らし、地面近くで咲く花は地温で、そして黄色い花びらで光を集め暖房して、寒さで鈍った早春のハナアブたちにしっかり働くように元気づけているのだ。
そして蝶のように口吻の長い昆虫には深いラッパ状の花など、花の形状に合わせてそして昆虫の器官に合わせて、互の目的を達成するために共に進化してきたのだ。
視覚に関しても、人と昆虫では可視光線領域が違うとみえ虫の方が紫外線側に偏っているらしい。
ただ、花粉を運んでもらうために。

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ローバイ

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ミモザ

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ヒウガミズキ

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トサミズキ

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マンサク

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サンシュユ

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ヤマブキ



では・・・


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2015年03月27日

カメリア ロゼフローラ

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「暑さ寒さも彼岸まで」
今年ももう春の彼岸も通り越し、4分の1が過ぎようとしている。
いよいよ暖かくなり出して花たちも、写真を撮るのも間に合わないくらいに次から次へと、咲き始めだした。
お陰で、写真の整理もそこそこにパソコンに向かうハメになってしまっている。

今回はロゼ、花の咲いた姿も可愛らしいが、この一面に散った花の絨毯がまた可愛らしい。
通り名は「ロゼフローラ」Camellia rosaeflora、中国名を「短柄紅山茶」、
中国南東部原産で1800年代にイギリスに渡った中国原産の原種椿とされている。

中国名は字を見ればなんとなく意味が分かるとして、「ロゼフローラ」の、
「ロゼ」は、ロゼワインで知られているとおり、フランス語でバラ色、濃いピンクを指し、
「フローラ」は、ラテン語でローマ神話に出てくる女神で花と春を司る女神の名、
「rosaeflora」は薔薇のような花という意味があるらしい。
「Camellia」は、17世紀チェコスロバキアの東部モラビア出身のイエズス会宣教師で、マニラに住み東アジアの植物を採取したカメル神父の名に因み、そして英語でCamelliaとは椿の意味だ。

椿には実に多くの種類があり、我が葉衣居にも10種以上の花が次々と咲き始めている。
ルチエンシスなどの原種椿、古都の香などの香り椿、ナイトライダー、ヤブツバキ、ボクハン、ワビスケなど一番咲きから数えると結構花期は長く、雪の降る頃から楽しませてくれている。


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では・・・
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posted by plants at 02:07| 愛知 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 花、花木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月24日

雪が終わってユキヤナギ

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久しぶりの陽に照らされて雪柳の白い花が咲き乱れだした。
眩いほどに輝く白いこの花は、其の名のとおり柳の様な葉、そして柳のように細く枝垂れた枝の上に白い雪が乗ったさまを名にしたものらしい。また別名を「コゴメバナ」、コメを散らしたように散る様を言うらしい。
いずれにしても自分だけの名前ではなくほかの名から流用されているのは可愛そうだ。

最近は、ピンク色の花で、「フジノピンク」なる品種が多く植えられている。
雪のように白い雪柳の名前はどこへいってしまったのだろうか。
むやみに新しい花を作りだし、流行らせて本来の原種の美しさ、大切さを忘れて良いものだろうか。
新種も可愛らしいがやはり、雪柳は白く有ってこそ雪柳と名付けられた「雪柳」なのだ。

バラ科シモツケ属、もうすぐ咲き出すシモツケ、コデマリなどと同じ仲間。
以前この辺りでもあちこちの渓谷でよく見かけた。
中国原産で日本に渡来して栽培されていたのが、各所に広がり生育条件にあった所で野性化したと言う説と、日本にも原産地があったという説がある。
なるほど、これほど普通に栽培され何処でもある花、多くの植物の出てくる万葉集の中にもあるかと思うが今のところ見つけられない。とすると後から来たものなのだろうか?

思えば10年ほど前、市民病院の一室に入院し心肺停止から、立春の日にこの世に舞い戻ることができ、
その後2ヶ月あまりの入院生活の末なんとか通院状態になった時に見た、
敷地の周り一面に咲いた真っ白い雪柳の花が何故か清清しく感じたのを思いだす。
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「フジノピンク」 つぼみがピンク色

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では:::

posted by plants at 18:23| 愛知 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 花、花木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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