さて今日の花、シャリンバイ
本州などの南の海岸沿い近くに自生する、バラ科シャリンバイ属の常緑樹。
大気汚染や潮風にも強いため、街路樹や公園にも植えられているのでよく目にする植物だ。
近頃は正月の初詣の時でもあまり見かけなくなってしまった着物姿、
着物地のことはあまり知らないが、
昔呉服屋で聞いた{大島紬}、この名には記憶があり、
このような高いものには手が出ず、化繊の安いものしか買えなかった思い出が残っている。
その頃聞いたのは、「シャリンバイ」当地ではテーチギと呼ばれ、この樹皮や幹にはタンニンが多く含まれているので、
奄美大島では、大島紬の染料として独特技法の泥染めに利用されているという。
泥染めとは絹糸をシャリンバイの樹皮の煮出し汁で色を染めて、泥土の中に入れてその中の鉄分により発色定着させる技法らしい。
さらにもう一つ、沖縄の芭蕉布、これもこの樹液で染めているということらしい。
これはイトバショウというバナナの木の仲間の植物で、当地ではアタイと呼ばれる芭蕉の繊維から、糸を作り、その薄茶色と、琉球藍の紺、このテーチギで染めた濃い茶色で、絣を織ったものが芭蕉布とされ夏の着物などに利用されている。
地元の、身近にある植物・鉱物・生物などをこのように利用し使い切るとは
あらためて先人の知恵の素晴らしさに驚く次第だ。
葉衣居にて
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ではまた・・・
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