早春には黄色の花が多い。
フクジュソウ・マンサク・ナノハナ・レンギョウ・ミモザ・スイセン・サンシュユそして最近はヒュウガミズキ、トサミズキ・ヤマブキと、数えれば2月から3月にかけて咲く花のうち約半分の花が黄色らしい。
というのはまず、第一に目立ちやすい。
勿論これは人間にではなく、花粉を運んでくれる虫たちに対してだ。
おまけに黄色はどの虫たちにも見分けられやすく選り好みされない色らしく、温度が低く虫の少ない季節には昆虫たちを集めるのには一番好都合のようだ。
恐竜のいた時代からともに進化してきた花「虫媒花」と昆虫たち、
その進化も多様化し、花と昆虫の駆け引き、策略、愛情など、繁栄・衰退と数限りない変遷の歴史がある。
勿論「色」だけではなく、「形状」・「匂い」・「味覚」などさまざまな連携のもと共に進化してきた。
目当ての虫たちを呼ぶために、さまざまな趣向を凝らし、地面近くで咲く花は地温で、そして黄色い花びらで光を集め暖房して、寒さで鈍った早春のハナアブたちにしっかり働くように元気づけているのだ。
そして蝶のように口吻の長い昆虫には深いラッパ状の花など、花の形状に合わせてそして昆虫の器官に合わせて、互の目的を達成するために共に進化してきたのだ。
視覚に関しても、人と昆虫では可視光線領域が違うとみえ虫の方が紫外線側に偏っているらしい。
ただ、花粉を運んでもらうために。
ローバイ
ミモザ
ヒウガミズキ
トサミズキ
マンサク
サンシュユ
ヤマブキ
では・・・
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